🐾 動物はケガや病気であることを隠そうとします

弱肉強食の世界では、「ケガをしている」「病気で動けない」ということは、「死」につながります。 捕食者は、弱った者を狙うからです。

そのため、動物たちは本能的にケガや病気を隠そうとします。

ペットである犬や猫も、この本能は持っています。

気を許している飼い主さんだからこそ、ケガや病気に一番最初に気づいてあげられるのです。

「朝から足が痛いみたいで・・・」と来院したものの、病院に着いた途端、普通に歩く？？？　こういったことはよくあります。

ワンちゃんは、 自分にとって保護者でもある飼い主さんには、少し大げさなくらいにアピールします。（子どもが母親に甘えるのと同じです）

でも、病院という場所に来ると、「どこも痛くないよ。平気だもん！！」という態度をとるのです。（病院は、彼らにとって敵がいる可能性のある場所なのです。）

獣医は残念ながら、彼らにとって「嫌なことをする人」≒「敵」なのです。（笑）

こんな時、飼い主さんは「すみません。過保護すぎるんですかね・・・。」と言われます。

過保護でも、ちっとも悪くありません。

知らない場所や知らない人の前でもぐったりするようなら、ケガや病気が深刻な場合が多いからです。

症状が軽い時、私たちは「ああ、この子は本当に大切に飼われていて幸せだな」と思うことはあっても、「過保護すぎる」と思うことはありません。

ちょっとした変化に気づいてあげられるのは、いつも一緒にいる家族だからこそなのです。

小さなSOSに気づいてあげてください。

「気になるけど、病院に連れて行くほどじゃない気がするし・・・」そんな時は、まずお電話でご相談ください。

診療時間内であっても、電話が取れない場合があります。

少し時間をおいて、かけなおしてみてください。